【準備】スプレーガンを使用するには何が必要?スプレーガン塗装に必要なエアー設備紹介

基礎知識

「スプレーガン塗装に挑戦してみたいけど、どんな設備を揃えたらいいのか分からない」という方多いのではないでしょうか。

スプレーガンを使用するためのエアー設備でよく耳にする、エアーコンプレッサーというものがありますが、エアーコンプレッサーだけでは塗装をするエアー設備として不十分です。

そこで今回は、スプレーガン塗装に必要なエアー設備について詳しく解説していこうと思います。

ふじもん
ふじもん

この記事は、塗装初心者の方を対象に書いています。

趣味で塗装に挑戦してみたいという方はぜひ参考にしてみてください。

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スプレーガン塗装に必要なエアー設備

エアーコンプレッサー

エアーコンプレッサーとは、吸入した空気を圧縮し、圧縮された空気がエアーホースを通ってエアー工具に運ばれ、一気に放出するものです。

エアーコンプレッサーを購入する時に確認する項目
  • オイルレス型(オイルが入っているコンプレッサーは、エアーと同時にオイルも排出されるため向いていない)
  • エアータンクの大きさ(個人的に40Lは必要かなと思います)
  • エアー最高圧力(塗装に必要なエアー圧は約0.15Mpa~0.2Mpaなので0.4Mpa以上は必要)

この3つの項目に気を付けて購入しましょう!!

エアーコンプレッサーの問題点

エアーコンプレッサーは空気を吸入する際に、空気中の水分・油分・ゴミを一緒に取り込んでしまう問題点や、圧縮空気を作り出す際に熱が発生し、エアーコンプレッサーから出たばかりのエアーは熱を帯びていて水分が含まれています。

水分・油分・ゴミを含んだままのエアーで塗装をすると、スプレーガンの先から水滴が出てきたり、*ハジキや*ブリスターなどの問題が起こる可能性があります。

*【ハジキ】とは、コンプレッサーからのエアーに含まれる水分や油分が付着した部分の塗料が密着せず、塗膜に凹みが出来たり、小さな穴が開いた状態になること。

*【ブリスター】とは、コンプレッサーから出た水分が塗膜中に閉じ込められ、時間が経つとその水分が蒸発しようとして塗膜を押し上げ、膨れてくる現象のこと。

エアーコンプレッサーの付属設備

エアコンプレッサーの付属設備には

エアコンプレッサーの付属設備
  • エアフィルター(ゴミ・水分の除去)
  • ウォーターセパレーター(水分の除去)
  • エアドライヤー(水分の除去)
  • エアトランスフォーマー(エアー調整・ゴミ・水分の除去)
  • レギュレーター(エアー調整)
  • ミストセパレーター(油分の除去)
塗料くん
塗料くん

似たような役割の付属設備があるね

内部構造の違いや、エアーに含まれる不純物の分離方法などの違いで名称が違っていて、1つの役割に特化したものもあれば、2~3個役割があるものもあります。

エアフィルターとレギュレーターが合体したものやエアフィルターとミストセパレーターが合体したものなども存在します。

購入するべきエアー設備

自家塗装で最低限必要なエアー設備
  • エアーコンプレッサー
  • エアーフィルター&ミストセパレーター
  • エアーフィルター&レギュレーター

このエアー設備では水分・油分・ゴミを100%除去することはできません。仕事で使用するのではなく、趣味で使用するエアー設備ですので、100%除去できなくても70%程度除去できたらいいと思います。

ふじもん
ふじもん

僕も家で作業をする時、上記の3つの設備でスプレーガンを使用していますが問題が起きたことはありません。

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塗装塾が自宅で使用しているエアー設備紹介

エアーコンプレッサー

エアーコンプレッサー ➡ イリイ トライパワー

・オイルレス ・39Lタンク ・エアー最高出力0.78Mpa 

エアー出力が強く、エアーの溜まりも早い。

連続運転をしても、問題なくエアーをため続けることが出来る。
(エアーコンプレッサーによっては連続運転をすると、「本体が熱くなりすぎています」と警告が表示され、自動停止してしまうものもある)

コンプレッサーの電源スイッチが2つあり、早くエアーを溜めたいときは2つスイッチをONにし、夜遅い時間帯で近所迷惑が気になる場合などは、1つだけスイッチをONにすることが出来る。
とても便利なのですが、電源スイッチが2つとも約1ヶ月で壊れてしまったのが残念でした。

エアフィルター&ミストセパレーター

エアフィルター&ミストセパレーターセット ➡ SMC

エアーに含まれる水分・油分・ゴミを除去することが出来ます。

ケース内に不純物がある程度溜まると、外に排出しなければいけません。
SMC製のエアフィルターとミストセパレーターのケースは、透明で中が見えるようになっているので、不純物の排出時期の判断が簡単に出来ます。

溜まった不純物は下のドレンを緩めると、簡単に排出することが出来る。

エアフィルター&レギュレーター

エアフィルター&レギュレーター ➡ SMC

水分除去とエアーの圧力調整をすることが出来ます。

エアーコンプレッサーから放出される圧縮空気はエアー圧が不安定で、タンク内にエアーが多い時はエアーが強く、少ない時はエアーが弱くなります。
圧力調整をすることでエアー圧のバラつきを無くし、安定した圧縮空気を供給する役割をしてくれるのがレギュレーターです。

フィルターレギュレーターもケースが透明なので、水分の排出時期の判断が簡単に出来る。

サブタンク

サブタンク ➡ アストロプロダクツ

サブタンクを繋ぐとエアータンク容量が増えるので、「エアーを少しでも長く使用したい」「エアーコンプレッサーの連続運転時間を長くしたい」という方におすすめです。

サブタンク購入の際に気を付けないといけないのが、最高使用圧力の数値です。

エアーコンプレッサーの最高圧力がサブタンクの最高使用圧力を上回っていると、サブタンクが破裂する可能性があると説明書きにあります。
(例)
 コンプレッサー最高圧力0.78Mpa + サブタンク最高使用圧力0.8Mpa OK

 コンプレッサー最高圧力0.78Mpa + サブタンク最高使用圧力0.6Mpa破裂の可能性

エアー設備取付順番

エアーコンプレッサーで作った圧縮空気に含まれる不純物がサブタンクに行かない様に、エアフィルター&ミストセパレーターである程度取り除き、サブタンクにエアーを溜めます。
サブタンクから放出されたエアーに含まれる残りの不純物を、エアフィルター&レギュレーターで取り除き、エアー圧調整をして、綺麗な圧縮空気をエアー工具に届けます。

サブタンクを取り付けない場合は、付属設備を隣に並べるか、エアフィルター・ミストセパレーター・レギュレーターがセットになった付属設備を購入する。

まとめ

今回は「スプレーガン塗装に必要なエアー設備」について解説してきました。

もしエアー設備で何を買おうか迷った場合は

エアーコンプレッサー ➡ イリイ トライパワー

エアーに含まれる不純物除去 ➡ SMC エアフィルター&ミストセパレーターセット

水分除去とエアーの圧力調整 ➡ SMC フィルターレギュレーター

この3つを買うといいと思います。

エアーコンプレッサーを長時間連続運転したい方は、サブタンクの購入をオススメします。

上記の3つ以外にも、エアーホース、エアーカプラ、シールテープなどが必要になりますので、ホームセンターなどで買ってきておいてください。

エアー漏れ防止のために、付属設備のネジ部には必ずシールテープを巻いてください‼

スプレーガン塗装をするためのエアー設備を揃えるとなると、お金もかかりますし知識も必要になります。
お金に関してはどうすることもできませんが、知識に関しては今回の記事を読んでいただくと、ある程度身につくと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

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