【step7】自動車塗装のプロが教える‼スプレーガンの基礎知識と調整方法

塗装解説

「スプレーガン塗装 = 難しい」と思っていませんか?

確かにスプレーガン塗装は難しいですが、スプレーガンの扱い方と調整方法さえ理解していれば、誰でもスプレーガンで塗装出来ます。
お客さんの車を塗装するとなると高い技術が必要となりますが、自分の車やバイクの部品を塗装するのであれば、高い技術は必要ありません。

今回の記事は、スプレーガンの基礎知識と調整方法を初心者の方にも分かりやすいように解説していこうと思います。

ふじもん
ふじもん

この記事は10分程度で読み終わります。

スプレーガン塗装に少しでも興味がある方は、この記事を読んだ後にスプレーガン塗装に挑戦してみてください‼

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スプレーガンとは

エアースプレーガンとは、塗料とエアーを混合して霧状に噴出させるもので、使用するにはエアー設備が必要となります。

初めてスプレーガンを購入する際に「値段が高いものを買うべきか、安いものを買うべきか」と悩む方多いと思います。

値段が安いスプレーガンは性能も低いですが、塗装が上手な人はうまく使いこなします。
逆に性能が高いスプレーガンを素人が使っても、うまく塗装は出来ません。
なので初めて購入するスプレーガンは、安物でいいと僕は思います。

何度か安物のスプレーガンで塗装してみて「楽しい」「もっと上手になりたい」と思った方は、少し値段の高いスプレーガンを購入するのいいかもしれませんね。

👇 塗装に必要なエアー設備の紹介 👇

スプレーガンの基礎知識

エアキャップの穴の役割

スプレーガン先端、エアキャップの穴の役割

スプレーガンの先端にあるエアキャップには複数の穴があり、それぞれ役割は異なります。

  • 塗料噴出口 ➡ 塗料が噴出される場所です。
  • 中心空気穴 ➡ 塗料噴出口の周りの1mm程度の隙間からエアーが噴出され、塗料を霧化させる役割があります。
  • 側面空気穴 ➡ エアーが噴出され、スプレーパターンを丸形から楕円形に変形させる役割あります。
  • 補助空気穴 ➡ エアーが噴出され、側面空気穴からのエアー圧力をやわらげ、スプレー形状を補正する役割と塗料を霧化させる役割があります。

塗装終了後、スプレーガンを綺麗に洗浄しないとエアキャップの穴は詰まってしまい、塗料の吐出不良やパターン不良の原因になってしまいます。
なのでスプレーガン使用後は、綺麗に洗浄して、エアキャップの穴の詰まりが無いかの確認をしてください‼

塗料カップのふたの穴の役割

塗料カップのふたには小さな穴が開いています。
この穴は空気を取り入れるための穴で、塞がってしまうと息継ぎや吐出具合が悪くなる可能性があります。
スプレーガン洗浄後は、ふたの穴が塞がっていないかの確認もするようにしましょう。

トリガー

スプレーガンのトリガー(引き金)の仕組み

スプレーガンのトリガー(引き金)は2段階で引けるようになっていて、1段階引くとエアーのみが出て、2段階引くとエアーと塗料が出る仕組みになっています。
1段階目のエアーは、塗装前のホコリ取りをする際に使用したり、塗装の乾燥を早めるために使用します。

塗装をする時、トリガーは引ききるのが基本です。

スプレーガンの調整方法

スプレーガンの3つの調整

スプレーガンには3つの調整ダイヤルがあります。

スプレーガンの調整方法

調整方法は全て同じで、ダイヤルの棒線を基準に時計回りに回すと絞る、反時計回りに回すと開くと表現します。

調整は、時計回りに全閉した状態から何回転開けるかで調整します。

パターン幅調整

パターン調整の比較画像

パターンとは塗料の広がりのことで、ダイヤルを反時計回りに回すと噴出された塗料の幅が広がり、時計回りに回すと噴出された塗料の幅が狭くなります。

吐出量調整

吐出量調整の比較画像

塗料の出る量を調整するダイヤルで、ダイヤルを反時計回りに回すと塗料の出る量は多くなり、時計回りに回すと塗料の出る量は少なくなります。
ダイヤルを全閉すると、エアーは出ますが塗料は全く出なくなります。

エアー圧調整

空気の量を調整するダイヤルで、ダイヤルを反時計回りに回すと空気は多くなり、時計回りに回すと空気は少なくなり、全閉すると空気は全く出なくなります。

スプレーガンのエアー圧は約0.15Mpa~0.2Mpaが目安ですが、スプレーガン単体ではエアー圧を確認できません。(出来るものもある)
エアー圧を確認したい方は、スプレーガンの下に取り付けるレギュレーターというものがあります。
塗装初心者の方にオススメです。

スプレーガンに取り付けるレギュレーター

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塗装を行う時に覚えておくこと

スプレーガンを動かす範囲

スプレーガンを動かす範囲の説明
  • スプレーガンを動かす範囲は、塗装物より少し多めに動かす。
  • トリガー(引き金)を引く場所は、塗装物の少し手前。放す場所は塗装物の少し奥。

スプレーガンを動かす範囲が塗装物の範囲と同じだと、塗装物の端でスプレーガンを折り返すことになり、その部分だけ塗装が濃くなったり薄くなったりします。
スプレーガンが塗装物を通り過ぎ、何もない場所で折り返すことで均等に塗装することが出来ます。

トリガーを引く場所も同じ考え方で、塗装物の端でトリガーを引くと、その部分だけ塗装が濃くなったり、薄くなったりします。
なので塗装物の少し前からトリガーを引いて、塗装物の少し奥でトリガーを離すことで、均等に塗装することが出来ます。

スプレーガンの動かし方

スプレーガンの距離と動かし方
  • スプレーガンは塗装する面に対し直角に構える
  • 円を描くように動かすのではなく平行移動
  • 塗装物との距離は約15㎝

基本、スプレーガンと塗装面の距離は約15㎝と言われていますが、あくまで基本なので参考程度に覚えておいてください。
実際に塗装の練習をしてみて、「自分はスプレーガンを動かすスピードが速いな」と感じたなら、スプレーガンの距離を少し近づけます。
逆に、「自分はスプレーガンを動かすスピードが遅いな」と感じたなら、スプレーガンの距離を少し遠くします。
自分に合う距離とスピードで綺麗に塗装出来たらOKだと思います‼

スプレーガンは塗装面に対し直角に構える

塗装する面に対しスプレーガンの角度が直角でないと、色むらの発生や、塗装膜厚の不均一の原因になる。
どんな形の塗装物でも、スプレーガンは塗装する面に対し直角に構える。

塗装の塗り重ね

スプレーガンから噴出した塗料の濃い、薄い

スプレーガンから噴出された塗料には濃い場所と薄い場所があり、均一な膜厚に塗装するために塗装を塗り重ねる必要があります。

塗装の塗り重ね

垂直面での横塗りは、スプレーガンを平行移動させながら下へ進んでいきます。
塗り始めはパターンの上半分、塗り終わりはパターンの下半分を塗装面からはみ出る様に塗装します。

スプレーガンの塗り始め、塗り終わり

噴出された塗料の濃い場所が塗り始め、塗り終わりになるように、はみ出して塗装します。

塗装をする時のポイント

実際の塗装動画になります。
スプレーガンの距離、スピード、動かし方、トリガー(引き金)を引く場所、参考にしてみてください‼

まとめ

  • スプレーガン洗浄後は穴の確認をする
  • トリガーは引ききる
  • スプレーガンの調整は、ダイヤルを締め込んだ状態から緩めていく
  • スプレーガンを動かす範囲は塗装物より少し多め
  • トリガー(引き金)を引く場所は、塗装物の少し手前、放す場所は塗装物の少し奥
  • スプレーガンは塗装する面に対し直角に構え、平行移動
  • スプレーガンから噴出された塗料には濃い場所と薄い場所があり、均一な膜厚に塗装するために塗装を塗り重ねる必要がある

この記事では、スプレーガンを使用する前に知っておきたいことをまとめました。

スプレーガンは使い方さえ覚えてしまえば、缶スプレーより使いやすく、綺麗な塗装をすることが出来ます。
スプレーガン塗装に興味がある方は、今回の記事の内容を覚えておくと、スプレーガン塗装を始めやすいかなと思います。

👇 スプレーガン使用後の洗浄方法を知りたい方はこちらから 👇

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