塗装解説

スプレーガンに塗料を入れる時、塗料をろ過していますか？ゴミが入ったままの塗料をスプレーガンに入れ塗装を行うと、塗料と一緒にゴミが噴出され、塗装面にたくさんゴミが付着したり、ゴミの大きさによってはスプレーガンの詰まりの原因になってしまいます。

自動車塗装のプロは、塗装前に必ず「タッククロス」というものを使って塗装面のホコリを綺麗に除去してから塗装を行います。タッククロスとは、不乾性のワニスを染み込ませたガーゼ状の布のことです。ワニスによって布の表面が少しベタベタしているので、ゴミやホコリなどを綺麗に絡め取ってくれます。

塗装面の汚れや油分を綺麗に除去せず塗装やパテ作業に進むと、「密着不良」や「ハジキ」、「ブリスター」などの問題が発生する可能性が高くなるので、「シリコンオフ」や「ワックスオフ」を使ってしっかり水拭きと脱脂を行う必要があります。

樹脂パーツは、車やバイクの部品の中でも小さな部品が多いので、塗装に挑戦しようと思う方多いのではないでしょうか。同じ樹脂パーツでも、未塗装の樹脂パーツと塗装してある樹脂パーツとでは、塗装前の下準備のやり方が変わってきます。

「スプレーガンの使い方は調べたけど、洗浄方法を調べるのを忘れていて困った」という話をよく耳にします。硬化剤を混ぜ合わせた２液塗料を使用後、スプレーガンの洗浄を行わなかった場合、スプレーガン内部で塗料が硬化してしまいます。 スプレーガン使用後は、すぐ洗浄することが大切です‼

「スプレーガン塗装 = 難しい」と思っていませんか？確かにスプレーガン塗装は難しいですが、スプレーガンの扱い方と調整方法さえ理解していれば誰でもスプレーガンで塗装出来ます。お客さんの車を塗装するとなると高い技術が必要となりますが、自分の車やバイクの部品を塗装するのであれば、高い技術は必要ありません。