未塗装樹脂パーツの塗装のやり方を詳しく解説します!

塗装作業例

未塗装の樹脂パーツは、車やバイクの部品の中でも小さな部品が多く、塗装に挑戦しようと思う方多いのではないでしょうか?

外装パーツとは違って表面が少し凸凹した未塗装の樹脂パーツは、通常の塗装の下処理とは少し違います。

今回の記事では、未塗装樹脂パーツの足付けから塗装までの工程を詳しく解説していますので、気になる方は是非最後まで読んでみてください。

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未塗装の樹脂パーツとは?

未塗装樹脂パーツ

未塗装樹脂パーツとは、名前の通り塗装されていない樹脂パーツのことで、表面に小さな凸凹があり、艶が無いのが特徴です。
車室内の部品や、フェンダーのアーチ部などによく使用されています。

未塗装樹脂パーツの足付け

未塗装樹脂パーツの足付け
足付けに必要なもの
  • 足付けスポンジのみ

未塗装樹脂パーツの足付けにはペーパーなどは使用せず、足付けスポンジのみで行います。

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ホームセンターで購入出来る足付けスポンジ

一部のホームセンターで販売されているSHINEX(シャイネックス)の足付けスポンジです。
値段も安く、種類も豊富なのでオススメです!

足付けのやり方
  • 綺麗な未塗装樹脂パーツの足付け

    足付けのやり方はとても簡単で、乾いた足付けスポンジで傷を入れるだけです。

  • 汚れが酷い樹脂パーツの足付け

    車のボディが汚れるのと同じで樹脂パーツも汚れます。
    車室内の樹脂パーツに関しては手で触れることが多いので、汚れと油脂分が付着している可能性が高いので、綺麗な樹脂パーツに比べてしっかり足付けします。
    (表面の汚れ、油脂分を足付けで削り落とすイメージ)
足付け洗浄剤を使用した、未塗装樹脂パーツの足付け

汚れが酷い樹脂パーツを足付けする時に足付け洗浄剤を使用すると、足付け、洗浄、脱脂を同時に行うことが出来るので作業効率が上がります‼

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未塗装樹脂パーツの塗装

👇 未塗装樹脂パーツの塗装工程を動画で解説 👇
※動画では、水拭き、脱脂、ホコリ除去の工程は省いています。

未塗装樹脂パーツの塗装工程
未塗装樹脂パーツの塗装工程
  1. 1500番程度の足付けスポンジで足付け
  2. 水拭き、脱脂、ホコリ除去を行う
  3. 樹脂用プライマーを塗装する (常温20℃で約20分乾燥させる)
  4. 色、クリアを塗装する

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未塗装樹脂パーツの塗装後の塗り肌比較

上の画像の蛍光灯の映り込みに注目してください。
塗装直後は蛍光灯の映り込みが綺麗ですが、塗装乾燥後は蛍光灯の映り込みが少しぼやけて見えるのが分かりますか?

未塗装樹脂パーツは、塗装した直後はツヤがありますが、塗装が乾燥するとツヤが引いてしまい表面の小さな凸凹が出てきてしまいます。

ではどうやって「未塗装樹脂パーツの塗装にツヤを出すことが出来るのか?」を解説していきます。

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未塗装樹脂パーツの塗装にツヤを出す方法

  • クリアで凸凹を埋める方法
  • サフェーサーで凸凹を埋める方法

未塗装樹脂パーツの塗装にツヤを出す方法は、上記の2種類があります。

クリアで凸凹を埋める方法

先ほど解説した「未塗装樹脂パーツの塗装のやり方」で塗装を行って、塗装を乾燥させます。
塗装が乾燥し、ツヤが引いた状態から作業開始です。

👇 未塗装樹脂パーツの凸凹をクリアで埋める方法 👇
※動画では、水拭き、脱脂、ホコリ除去の工程は省いています。

未塗装樹脂パーツをツルツルにする方法1
クリアで凸凹を埋める作業工程
  1. 艶が引いてしまったクリア塗装を、耐水ペーパー800.1000番 もしくは サンドペーパー600番程度で塗り肌が無くなるまで研磨する
  2. 水拭き、脱脂、ホコリ除去を行う
  3. 色、クリアを塗装する
    ※この時、樹脂用プライマーは塗装しない。
    樹脂素材の上に塗装をする場合のみプライマーを塗装する‼
塗料くん
塗料くん

ペーパーで研磨した後にコンパウンドで磨いて仕上げればいいんじゃないの?

ふじもん
ふじもん

もちろんそのやり方でも良いですよ‼

ただ、艶が引いた状態の未塗装樹脂パーツをツルツルに研磨しようと思うと、色剥げが起きるかどうかのところまで研磨しないといけません。
なので、初めから「再塗装するんだ」という気持ちで作業を進めると、気が楽でいいと思います。
研磨 → コンパウンドで試してみて、綺麗に仕上がれば OK
色剥げしてしまったら再塗装という感じで作業してみてください‼

サフェーサーで凸凹を埋める方法

樹脂パーツの表面の凸凹をサフェーサーで埋め、ツルっとした状態の上に塗装を行うやり方です。

👇 未塗装樹脂パーツの凸凹をサフェーサーで埋める方法 👇
※動画では、水拭き、脱脂、ホコリ除去の工程は省いています。

未塗装樹脂パーツをツルツルにする方法2
サフェーサーで凸凹を埋める作業工程
  1. 600番程度の足付けスポンジで足付け
  2. 水拭き、脱脂、ホコリ除去を行う
  3. 樹脂用プライマーを塗装する (常温20℃で約20分乾燥させる)
  4. サフェーサーを塗装する
  5. 耐水ペーパー800.1000番 もしくは サンドペーパー600番程度でサフェーサーがツルっとなるまで研磨する
    ※この時、多少の色剥げなら大丈夫です。
    色剝げしてもいいので、しっかり研磨する‼
  6. 水拭き、脱脂、ホコリ除去を行う
  7. 色、クリアを塗装する
    ※この時、樹脂用プライマーは塗装しない。
    樹脂素材の上に塗装をする場合のみプライマーを塗装する‼

まとめ

未塗装樹脂パーツの足付けにペーパー類は基本使いません。
未塗装樹脂パーツの上に塗装した塗料を研磨する場合は、ペーパー類を使用します。

樹脂用プライマーは、足付け不要と記載されている物もあります。
汚れた部品を塗装する時は、プライマーに足付け不要と記載してあっても足付けを行ってください。(足付けスポンジで汚れを削り落とすイメージ)

樹脂パーツは塗装が密着しにくいです。
密着剤であるプライマーを必ず忘れずに塗装しましょう‼

コメント

  1. ナルサワ より:

    ふじもんさん 
    はじめまして 成澤と申します
    インスタ とても勉強になります。
    質問があります
    1、ホルツ黒色スプレーに ソフト99のクリアを使うのは良くないでしょうか
    やはり同じメーカーを使うべきでしょか

    2 、使い残りのスプレーの保管はどのようにした方がいいのでしょうか

    3 メタリック色が今ひとつメタリックにならないのですがどのようにすればメタリック色がはっきり出るのか教えて下さい。

    お忙しい所 よろしくお願いします。

    • ふじもん より:

      初めまして 成澤さん
      メッセージありがとうございます。

      1.ホルツの黒色の上にソフト99のクリア、問題ないと思います‼
      僕も何度か使用しましたが、問題ありませんでした。
      黒色を塗装後、10分程時間を空けてクリア塗装を行うと良いと思います。

      2.缶スプレーの保管は、直接日の光が当たらず、気温の変化が少ない場所で保管すると良いと思います。
      ウレタン缶スプレーは、日の光が当たらず、気温の変化が少ない場所で保管をしても3日ほどで塗料が固まってしまうので、使い切ることをオススメします‼

      3.使用している缶スプレーのメタリックの粒の大きさが小さいのではないでしょうか?
      メタリックには極細目、細目、中目、粗目、極粗目 など大きさの種類がありますが、市販の缶スプレーは色番号で販売されているので、メタリックの大きさが分からないです。
      ホルツのファッションカラーの下塗りシルバーはメタリックの粒が大きいのでオススメです。

      よろしくお願いします。

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