「スプレーガン塗装にはスプレーガン以外何が必要なんだろう?」「塗料には体に有害な成分が含まれているみたいだけど、どんな保護具を用意したらいいんだろう?」と悩んでいる方結構多いと思います。
そこで今回は、塗装をする前に準備するべき用具と保護具について詳しく解説していこうと思います。

「塗装に必ず必要なもの」「必ず必要ではないけどあったら便利なもの」などを分かりやすくまとめているので、是非参考にしてみてください‼
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目次
必ず必要な用具
塗装前の工程を細かく説明すると、
足付け・洗浄 → 水拭き → 脱脂 → テーピング → 脱脂 → 塗装
という流れになります。
上記の作業を行う時に必要な用具の紹介をしていきます。
タオル・ウエス

タオルは、足付け後の汚れを水拭きする為のタオルなので、要らなくなったタオルを用意してください。
ウエスは、脱脂をする際にシリコンオフやワックスオフを染みこませて使用するもので、布ウエスや紙ウエスなどがあります。
布ウエスは、酷く汚れるまで繰り返し使えますが、綺麗に保管しておかないといけません。
保管中の布ウエスに油脂分が付着してしまい、そのまま塗装面を拭きあげてしまうと、塗装に問題が起こる可能性がある為、きちんと保管ができない場合はオススメしません。
紙ウエスは、基本使い捨てなので保管の心配はいりません。
「紙ウエス」という商品がホームセンターやネットで売っていますが、意外と値段が高いので、僕はいつもキッチンペーパーで代用しています。
ほこりが出にくく破れにくいので、しっかりウエスの役割を果たしてくれるのでおススメですよ‼
シリコンオフ

シリコンオフとは、汚れや油脂分を浮かす為の液体で、ワックスオフとも呼ばれます。
👇 シリコンオフの使い方 👇
マスキング

マスキング材にはマスキングテープ以外にも、マスキングペーパーやビニールロールなどがあり塗装したい場所以外の場所への塗料の付着を避けるために使用します。
マスキングテープにはたくさんの色が存在していますが、塗装には主に黄色のマスキングテープを使用します。
テープ幅もたくさん存在しますが、15㎜と30㎜の2種類があれば十分かなと思います。
マスキングペーパーは新聞紙で代用することもできますが、新聞紙は塗料が染み込むので塗装を厚塗りする場所には向いていません。
新聞紙を使用する場合は、塗装面周辺に3㎜のマスキングテープを2枚ほど貼り、塗料が染み込まない様にすることをオススメします。
塗装の仕上がりは、マスキング作業をどれだけ丁寧に行うかで変わってきます。
しんどい作業ですが、妥協せずに丁寧なマスキングを心がけましょう‼
スプレーガン

スプレーガンとは、塗料とエアーを混合して霧状に噴出する機器の事で、使用するためにはエアー設備が必要となります。
スプレーガンには、重力式・吸い上げ式・圧送式の3種類がありますが、自動車部品の塗装には主に重力式が使用されます。
「スプレーガン=難しい」と思われがちですがそんなことはなく、正しい知識と正しい使い方さえ覚えれば誰でも使いこなせますし、缶スプレーよりも塗装しやすいです。
初めてスプレーガンを購入する方で、「どんなスプレーガンを買えばいいのかわからない」という人は、5000円以下で買える安物を購入することをオススメします。
「安物なんて買うな‼」という人もいると思いますが、
スプレーガンを使用したことがない方は、初めて使用したスプレーガンが基準となります。
値段が高いスプレーガンを購入しても良さは分からないと思うので、初めて購入するスプレーガンは何でもいいと思います。
たくさん触れて、たくさん練習して、塗装がもっとうまくなりたいと思ったときに、性能の良いスプレーガンを購入すればいいと僕は思います。
調色カップ・ストレーナー・混ぜ棒

調色カップと混ぜ棒は塗料を調色する時に使用し、ストレーナーはスプレーガンに塗料を注ぐ時、ゴミが入らないようにろ過するために使用します。
それぞれ塗装専用の商品が存在しますが、値段が高く、少量で販売されていません。
「できるだけ安く揃えたい」「2~3個だけ欲しい」という方のために、近所のスーパーでも買える代用品の紹介をしようと思います。
調色カップ → 使い捨ての透明コップ

透明コップに使用されている素材は溶剤系には強くないと思いますが、1日くらい塗料を入れていても問題はありません。(2~3日放置するのは良くないと思います)
僕も自宅で塗装する時使用していますが、カップが溶けたり塗装に問題が起きたことはありません。
ストレーナー → 排水口水切りネット
ストレーナーに比べて少し網目が大きいので、僕は3枚重ねで使用しています。
使用する時の注意点は、塗料をガンカップに注ぐとき塗料の重みで水切りネットがガンカップの中に落ちてしまうことがあるので、しっかり引っ掛けて使用してください。

混ぜ棒 → アイスの棒
塗料を混ぜる棒は何でもいいのですが、面積が少しでも広い方が混ざりやすいので、アイスの棒をオススメします。
使用する前によく洗って、使用後は使い捨てにしましょう。
タッククロス

タッククロスとは、少しベタベタしたガーゼのようなクロスの事で、塗装直前にホコリを拭きとる役割で使用します。
塗装を行う前のホコリ除去作業はとても重要なので、タッククロスは必ず購入してください。
はかり(デジタル)
はかりは、塗料の配合量を計算する時必ず必要です。
上記の3つの条件が揃っているはかりなら、安物でもOK‼
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あったら便利な用具
必ず必要な訳ではないですが、購入しておくと作業性が向上したり、仕上がりが綺麗になるものを紹介していきます。
足付けスポンジ・足付け洗浄剤

鈑金なしで部品の色替えのみを目的とした塗装をする場合、旧塗膜の足付けは足付けスポンジのみで十分です。
1000番以上の耐水ペーパーで足付けを行ってもいいのですが、範囲の広い足付けの場合スポンジの方が作業性に優れています。
スポンジで足付けをする際に足付け洗浄剤を使用すると、作業性の向上に加えて汚れの洗浄と脱脂を行うことが出来ます。
スポンジと洗浄剤は必ず必要な訳ではありません‼
値段的には耐水ペーパーのみで足付けする方が安く済みますので、お金に余裕がある方は一度調べてみてください。
ライト

手持ちライトは「全体が均一に塗装できているか」「塗装に問題が起きていないか」などを確認するために必要で、ペンライトやスマホのライトのように1点を集中で照らすものではなく、蛍光灯のように広い範囲を照らせるものが塗装確認に向いています。
塗装専用のライトを買わなくても、ホームセンターなどに売っている充電式の作業用ライトで十分です。
霧吹き・加圧ポンプ
霧吹きや加圧ポンプの中に水をいれて、塗装をする時自分が着ている服や、周辺の壁・周辺の地面などに水をかけることによりホコリが舞うことを防ぎます。
霧吹きで水撒きをするのはとても腕がつかれるのであまりオススメしません。
それに比べ加圧ポンプは、圧をかけると水が約5秒ほど出続けるのでとても楽です。
塗装をする時に必ず必要な保護具

楽しく塗装を行うためにもしっかり保護具を着用して、自分の身は自分で守りましょう‼
帽子・塗装服
帽子はスプレーミストで髪の毛が汚れるのを防いだり、塗装中に髪の毛が抜け落ちるのを防ぐためにかぶります。
塗装服の役割は、スプレーミストや塗料が直接皮膚に触れないように着用します。
ナイロン生地でホコリの出にくい長袖のツナギが存在しますが、自家塗装の場合は長袖長ズボンの服を着用するだけでいいと思います。
着用する物は何でもいいので、とにかく肌の露出を減らしてください。
保護メガネ
裸眼で塗装する方が見やすいですけど、スプレーミストや塗料が目に入るのを防ぐために着用します。
塗装後、保護メガネはスプレーミストで汚れて前が見にくくなりますが、シリコンオフで綺麗に拭いてあげると視界も良好のまま保てます。
普通の眼鏡ではなく、目の周りにフィットする工業用の保護メガネをオススメします。
保護マスク(防毒マスク)
スプレーミストや塗料の揮発分を吸い込まないように、必ずフィルター付きの防毒マスクを着用し、フィルターは定期的に交換しましょう。
スプレーガン塗装の時だけではなく、シリコンオフをする時、缶スプレーを使う時、塗料を調色する時など、溶剤系のものを使用する時はマスクを着用しておいた方がいいと思います。
手袋
塗装やスプレーガンの洗浄、脱脂をする時、有害物質が皮膚から吸収されるのを防ぐために着用してください。
普通のゴム手袋だとシンナーに触れるとすぐ破れてしまうので、少し溶剤に強いブラックグローブの購入をオススメします。
まとめ
今回の内容を簡単にまとめるとこんな感じです。
「お金を節約できる所は節約して、必要なものにはお金を使う」を意識して用品の購入を行うといいと思います。
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