自動車塗装の下地処理の流れと必要な道具を紹介!

下地処理解説

塗装をする前は、「塗装面の傷の修正」「塗装面の足付け」「塗装面の油脂分の除去」など、たくさんの下地処理作業を行う必要があります。


下地処理作業を行う目的としては、「塗装を綺麗に見せるため」「塗装を良く密着させるため」「塗装中の失敗を防ぐため」などがあります。

塗装前の下地処理の流れは下記のようになります!

【塗装面に傷がない場合】
  1. 現在の塗装の状態の確認
  2. 塗装面の足付け
  3. 水拭き、脱脂
  4. 下色 ( サフェーサー ) 塗装
  5. 足付け ( 下色の研磨 )
  6. 水拭き、脱脂
  7. 上塗り塗装
【塗装面に傷がある場合】
  1. 現在の塗装の状態の確認
  2. 傷の修正作業 ( パテ作業 )
  3. 塗装面の足付け
  4. 水拭き、脱脂
  5. 下色 ( サフェーサー ) 塗装
  6. 足付け ( 下色の研磨 )
  7. 水拭き、脱脂
  8. 上塗り塗装

今回の記事では、下地処理作業の簡単な解説と必要な道具について分かりやすく解説していこうと思います!

ふじもん
ふじもん

塗装までの流れを理解した上で作業を行うと、作業の効率が良くなるので是非参考にしてみてください

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現在の塗装の状態の確認

古い塗装の上に新しい塗装をする場合は、古い塗装の劣化具合や使用されている塗料が1液塗料 (ラッカー塗料) なのか、2液塗料 (ウレタン塗料) なのかを確認する必要があります。

確認をする理由
  • 劣化した塗装の上に新たな塗装を行うと、塗装中に問題が起きたり、塗装が完全乾燥してから問題が起きることが多いです。
  • 1液塗料 (ラッカー塗料) は、耐候性 (屋外の自然環境に対しての耐久性) が低く、シンナーやガソリン、紫外線などにも弱いので、塗装してから長い時間が経過していると塗装が劣化している可能性が高いです。
  • 2液塗料 (ウレタン塗料) は、耐候性 (屋外の自然環境に対しての耐久性) が高く、シンナーやガソリン、紫外線などにも強いので、塗装してから長い時間が経過していても塗装が劣化している可能性は低いです。
  • 劣化している塗料、もしくは1液塗料の上に再塗装を行って問題が起きてしまった場合、修正出来る程度の問題なら良いのですが、修正できない場合は下地処理を初めからやり直さないといけません。
  • 面倒なやり直しを防ぐために、現在の塗装の状態の確認がとても大切になります!

用意する道具

現在の塗装の状態の確認に必要な道具
現在の塗装の状態の確認に必要な道具
  • 【スプレーシンナー】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    画像の物は、soft99のスプレーシンナーです。

  • 【ウエス】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    ティッシュやキッチンペーパーなどでもOKです。

塗装面の足付け

足付けとは、「塗料が付着する表面積を広げる」「塗装面の汚れの除去」「古いコーティングやワックス分の除去」という3つの目的のために、塗装前に傷を入れることです。

足付けをしないと「塗装が密着しない」というわけではありません!
足付けをしなくても塗装は密着しますが、足付けをした方が「塗装がよく密着する」「塗装の密着不良などが起きにくい」ということです。

どれだけ綺麗に塗装をしても、塗装が密着不良で剥がれてしまったら意味がないですよね。
新しい塗装をしっかり密着させるために、しっかり足付けする必要があります!

用意する道具

足付けに必要な道具
  • 【空研ぎペーパー 】 ネットで購入することが出来ます!
    600番~1000番程度のペーパーを用意します。
    作業性は良いのですが、ネットでしか購入することが出来ず、ペーパーの入数が50枚と多く、値段も約4000円と高いので、初心者の方にはオススメできません!

  • 【水研ぎペーパー】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    600番~1000番程度のペーパーを用意します。

  • 【足付けスポンジ】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    画像の足付けスポンジはSHINEXというメーカーの商品です。
    少し大きめのホームセンターでのみ販売されています。

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水拭き、脱脂

足付け作業の後は、脱脂剤 (シリコンオフ) を使って塗装面の脱脂 (油脂分の除去) を行い、塗装面を綺麗な状態にしてから次の工程に進みます。

しかし、足付け作業を行うと大量の研磨カスが発生します。
研磨カスを除去せず脱脂を行うと、脱脂剤 (シリコンオフ) で研磨カスを塗り広げるようになり、汚れを綺麗に除去出来ません!
なので足付け後は、大量に発生した研磨カスを水拭きで綺麗に除去し、足付け傷の奥に入り込んだ研磨カスや油脂汚れを脱脂剤 (シリコンオフ) で浮かせて除去します。

用意する道具

脱脂に必要な道具
  • 【脱脂剤】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    soft99 のシリコンオフや Holtsのシリコンリムーバーなど塗装用の脱脂剤を用意する

  • 【水拭き用タオル】 要らなくなったタオルなどを使用します。
    油脂分などが付着していなければ、少しくらい汚れていても大丈夫です。

  • 【布ウエス】 ネットなどで販売していますが、要らなくなったTシャツを使いやすい大きさにカットした布で代用できます。
    酷く汚れるまで繰り返し使えますが、油脂分などが付着しないように綺麗に保管する必要があります。

  • 【紙ウエス】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    紙ウエスは使い捨てです。

シリコンオフを使用する時は、紙ウエス、布ウエス、どちらを使用しても構いません。
用意できる方を用意してください!

下色( プラサフ )の塗装

プラサフとは、塗料の密着性を高める役割や、浅い凹みやパテを研磨したペーパーの研磨傷などを埋める役割、金属部分の錆を防ぐ役割などがある塗料の事で、上塗り塗装の仕上がりを美しくするために塗装します。

金属部品の上に直接塗装をする場合や、パテなどで塗装面を傷を補修した場合は必ずプラサフを塗装してください!

用意する物

【下色( プラサフ )の塗装に必要な道具】
  • 【1液プラサフ】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    soft99 や Holts のプラサフなどを用意する。

  • 【2液プラサフ】 ネットで購入することが出来ます!
    市販されているプラサフは、缶スプレーのラッカー (1液 ) プラサフばかりですが、ネットで販売されているプラサフは、缶スプレーのウレタン (2液 ) プラサフも存在します。

上塗り塗装

塗装中の画像
塗装の役割
  • 【機能の付与】物を一目で判断できるように色付けする役割

  • 【物体の美観】車を綺麗に見せる役割

  • 【物体の保護】車のボディが錆びないように保護する役割

用意する物

塗装に必要な物
塗装に必要な物
  • 【缶スプレー】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!

  • 【スプレーガン】 ネットで購入することが出来ます!
    スプレーガンは、塗料とエアーを混合して霧状に噴出する機器の事です。
    重力式・吸い上げ式・圧送式の3種類がありますが、自動車部品の塗装には主に重力式が使用されます。
    スプレーガンを使用するためには、エアー設備が必要となります。

「スプレーガン=難しい」と思われがちですがそんなことはなく、正しい知識と正しい使い方さえ覚えれば誰でも使いこなせますし、缶スプレーよりも塗装しやすいです。
初めてスプレーガンを購入する方で、「どんなスプレーガンを買えばいいのかわからない」という人は、信頼できるメーカーの一番安いスプレーガンを購入することをオススメします。
(アネスト岩田、デビルビス、明治、SATA など)

「安物なんて買うな‼」という人もいると思いますが、

値段が高いスプレーガンを買っても、使い手の扱いが下手なら塗装はうまく出来ません。
値段が安いスプレーガンでも、使い手の扱いが上手なら塗装は綺麗に出来ます。

スプレーガンを使用したことがない方は、初めて使用したスプレーガンが基準となります。
値段が高いスプレーガンを購入しても良さは分からないと思うので、初めて購入するスプレーガンは値段の安い物で良いと僕は思っています。

たくさん触れて、たくさん練習して、塗装がもっとうまくなりたいと思ったときに、性能の良いスプレーガンを購入すれば良いと僕は思います。

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傷の修正作業 ( パテ作業 )

パテとは、傷や凹みによる段差を埋め、平らにするための充填塗料の事です。
塗装面に傷や凹みがある場合、塗装を行う前にパテやサフェーサーなどで修正しておくと上塗り塗装の仕上がりが綺麗になります。

用意する物

【パテ作業に必要な道具】
  • 【パテ、硬化剤】 ネットでプロ用の物を購入することをオススメします!
    ホームセンターでも購入できますが、強度、耐久性、作業性 (硬化速度、研磨のしやすさ) などを考えると、少し値段は高いですがプロ用のパテを購入した方が良いです。

  • 【パテへラ】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!

  • 【パテボード】 ネットで購入することが出来ます!
    段ボールや、厚紙などで代用できます。

  • 【シンナー、ウエス】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    パテを使用した後のヘラの掃除に必要です。

  • 【研磨ペーパー、当て板】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    研磨ペーパーでパテを研磨する時は、必ず当て板を使用しましょう!

テーピング作業

テーピング作業は、塗装したい場所以外の場所への塗料の付着を避けるために、マスキングテープやマスキングナイロンなどを使用して、塗装したい場所周辺を覆い隠す作業の事です。

テーピング作業をどれだけ丁寧に行うかで塗装の仕上がりが変わるといっても過言ではありません。
しんどい作業ですが、妥協せずに丁寧なマスキングを心がけましょう!

用意する道具

【テーピング作業に必要な道具】
  • 【マスキングテープ】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    マスキングテープにはたくさんの色が存在しますが、黄色のマスキングテープが溶剤に強い自動車塗装用と言われています。
    テープ幅もたくさん存在しますが、15㎜と30㎜の2種類があれば十分かなと思います。

  • 【マスキングペーパー】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    マスキング専用のペーパーは、ホコリが出にくく、塗料の溶剤が浸透しにくいです。
    マスキングペーパーが無い場合は新聞紙で代用することも可能ですが、新聞紙はホコリが出やすく、塗料の溶剤も染み込むので、あまりオススメできません。

  • 【ビニールシート】 ホームセンターで手に入れることが出来ます!
    厚みの薄いビニールシートで、塗装したい場所以外を広範囲に覆い隠し、塗装ミストの付着防止を目的に使用します。

まとめ

塗装には、古い塗装に足付けだけをして塗装する「ぶっかけ塗装」と呼ばれるやり方もあります。
「時間の短縮」や「費用の削減」などを考えると「ぶっかけ塗装」の方が良いと思いますが、下地をしっかり整えていないと「塗装の密着不良」などの原因になってしまいます。

塗装した時は綺麗でも、時間が経って塗装に問題が発生した場合、また下地からやり直さないといけなくなるので、下地処理の工程を丁寧に行う必要があります!

必要な道具や、詳しく解説をしている記事のリンクも貼っていますので、是非参考にしてみてください👍

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