シリコンオフの役割、使い方を分かりやすく解説!

基礎知識

塗装に興味がある方なら、「シリコンオフ」という言葉を1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

シリコンオフの役割を簡単に説明すると、塗装前に塗装面の汚れや油脂分を除去するために使用する脱脂剤です。
メーカーによって「シリコンオフ」や「ワックスオフ」、「シリコンリムーバー」など名称は違いますが、使用する目的は同じです。

ではなぜ、塗装面の汚れや油脂分を除去しないといけないのか?
どのタイミングでシリコンオフを使用すればいいのか?
シリコンオフの正しい使い方などを詳しく解説していこうと思います。

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シリコンオフの役割

soft99のシリコンオフとHoltsのシリコンリムーバー

冒頭でも軽く説明しましたが、シリコンオフは塗装面の汚れや油脂分を除去するために使用する、溶剤系の脱脂剤です。
塗装面に汚れや油脂分が残っていると、ハジキや密着不良などの問題が発生する可能性が高くなるので、脱脂作業はしっかり行いましょう‼

塗装前以外にシリコンオフを使用する場面
  • 油汚れ、粘着などを除去する時
    (テープを剥がした時に残る粘着の除去などに使えます)
  • 両面テープなどを張り付ける前
    (油脂分を綺麗に除去することで、両面テープの密着が良くなります)
  • パテを塗布する前
    (油脂分を綺麗に除去しないと、パテの密着が悪くなります)

シリコンオフを使用するタイミング

塗装前の作業工程は、

足付け ➡ 水拭き ➡ シリコンオフ

の順番で作業します。

塗料くん
塗料くん

足付けの後に、水拭き無しでシリコンオフをしたらダメなの?

足付け作業を行うと大量の研磨カスが発生します。
研磨カスを除去せずシリコンオフを行うと、研磨カスを塗り広げるようになり、汚れを綺麗に除去できない可能性があります。
なので足付け後は、表面の研磨カスを水拭きで除去し、足付け傷の奥に入り込んだ研磨カスや油脂汚れをシリコンオフで浮かせて除去します。

👇 シリコンオフをイラストで解説 👇

シリコンオフをイラストで解説
シリコンオフを使用するタイミング
  • 塗装を剥離 ➡ シリコンオフ ➡ パテを塗布
  • パテを研磨 ➡ シリコンオフ➡ パテを塗布
  • パテを研磨 ➡ シリコンオフ➡ サフェーサーを塗装
  • サフェーサー研磨 ➡ シリコンオフ ➡ 塗装

ほとんどの作業の前は脱脂を行います。
「脱脂した方がいいのかな?」と悩んだ時は、迷わず脱脂作業を行いましょう。

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シリコンオフの使い方

シリコンオフは、汚れや油脂分を浮かせるために使用する脱脂剤です。
シリコンオフを塗布するだけで、汚れや油脂分が除去出来るのではありません。

勘違いしないように気をつけましょう。

正しいシリコンオフの使い方
  1. ウエスを2枚用意します。
  2. 1枚のウエスにシリコンオフをスプレーし、脱脂したい場所を濡らし、汚れを浮き上がらせます。
  3. シリコンオフが乾く前にもう1枚のウエスで乾拭きし、浮き上がった汚れを拭き取ります。


1枚のウエスにシリコンオフを染み込ませ、塗装面を拭き上げるだけだと、汚れを拭き伸ばしているだけになってしまいます。
必ず乾拭きをして、浮き上がった汚れを拭き取ってください‼

👇 シリコンオフの使い方を動画で解説 👇

脱脂作業のやり方

まとめ

塗装をする、パテを塗布する、両面テープを貼る などの作業の前に脱脂は必ず行います‼

シリコンオフの代用品として、「シンナー」や「アルコール」などを紹介している方もいらっしゃいますが、代用品では汚れや油脂分を完全に除去することは難しいと思います。
代用品を使用して、塗装中に問題が発生するリスクを考えると、少し高いですがシリコンオフを購入した方がいいと僕は思います。

脱脂作業はとても大切です。
面倒くさいですが、しっかり念入りに脱脂作業を行い、次の作業に進みましょう。

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