塗装に興味がある方なら、「シリコンオフ」という言葉を1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
シリコンオフの役割を簡単に説明すると、塗装前に塗装面の汚れや油脂分を除去するために使用する脱脂剤です。
メーカーによって「シリコンオフ」や「ワックスオフ」、「シリコンリムーバー」など名称は違いますが、使用する目的は同じです。
ではなぜ、塗装面の汚れや油脂分を除去しないといけないのか?
どのタイミングでシリコンオフを使用すればいいのか?
シリコンオフの正しい使い方などを詳しく解説していこうと思います。
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シリコンオフの役割

冒頭でも軽く説明しましたが、シリコンオフは塗装面の汚れや油脂分を除去するために使用する、溶剤系の脱脂剤です。
塗装面に汚れや油脂分が残っていると、ハジキや密着不良などの問題が発生する可能性が高くなるので、脱脂作業はしっかり行いましょう‼
シリコンオフを使用するタイミング
塗装前の作業工程は、
足付け ➡ 水拭き ➡ シリコンオフ
の順番で作業します。

足付けの後に、水拭き無しでシリコンオフをしたらダメなの?
足付け作業を行うと大量の研磨カスが発生します。
研磨カスを除去せずシリコンオフを行うと、研磨カスを塗り広げるようになり、汚れを綺麗に除去できない可能性があります。
なので足付け後は、表面の研磨カスを水拭きで除去し、足付け傷の奥に入り込んだ研磨カスや油脂汚れをシリコンオフで浮かせて除去します。
👇 シリコンオフをイラストで解説 👇

ほとんどの作業の前は脱脂を行います。
「脱脂した方がいいのかな?」と悩んだ時は、迷わず脱脂作業を行いましょう。
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シリコンオフの使い方
1枚のウエスにシリコンオフを染み込ませ、塗装面を拭き上げるだけだと、汚れを拭き伸ばしているだけになってしまいます。
必ず乾拭きをして、浮き上がった汚れを拭き取ってください‼
👇 シリコンオフの使い方を動画で解説 👇
まとめ
塗装をする、パテを塗布する、両面テープを貼る などの作業の前に脱脂は必ず行います‼
シリコンオフの代用品として、「シンナー」や「アルコール」などを紹介している方もいらっしゃいますが、代用品では汚れや油脂分を完全に除去することは難しいと思います。
代用品を使用して、塗装中に問題が発生するリスクを考えると、少し高いですがシリコンオフを購入した方がいいと僕は思います。
脱脂作業はとても大切です。
面倒くさいですが、しっかり念入りに脱脂作業を行い、次の作業に進みましょう。
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