「塗装前に塗装面のホコリを綺麗に除去したい」「塗装屋さんはどんな物を使ってホコリの除去をしているのか?」と気になったことはありませんか?
自動車塗装のプロは、塗装前に必ず「タッククロス」というものを使って塗装面のホコリを綺麗に除去してから塗装を行います。
タッククロスは値段もあまり高くなく、使い方もとても簡単なので、自家塗装される方にもオススメです!
今回の記事では、タッククロスの注意点や使い方などを分かりやすく解説していこうと思います。
タッククロスはホームセンターなどで販売されていません。
気になる方はネットでの購入してください‼
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タッククロスとは
タッククロスとは、不乾性のワニスを染み込ませたガーゼ状の布のことです。
ワニスによって布の表面が少しベタベタしているので、ゴミやホコリ、塗装中のスプレーミストなどを綺麗に絡め取ってくれます。
ワニスは温度が高くなると柔らかくなり、温度が低くなると固くなる性質があります。
気温が低い冬場などは、タッククロスを常温になるくらいまで温めてから使用することをオススメします。
タッククロスの準備
タッククロスを袋から出したら、1度広げます。
そして軽く折りたたんで使用します
袋から出した状態のタッククロスは、圧縮されたように折り畳んであります。(画像 左)
1度広げて再度畳むことで、タッククロスがふっくらして使いやすくなります。(画像 右)
タッククロスによっては、ワニスが多く染み込ませてある物もあります。
あまりにもベタベタなタッククロスを塗装面に使用すると、塗装面にワニスが付着し、塗装面がベタベタになってしまう場合があるので、タッククロスを広げた時に「タッククロスがベタベタだな」と感じた時は、広げた状態でハンガーなどに引っ掛け、風通しのいい場所で1日程度干してから使用するといいと思います‼
タッククロスの使い方
タッククロスはエアーダスターガンと一緒に使用し、塗装面に付着した大半のホコリをエアーブローで除去し、残ったホコリをタッククロスで除去します。
👇 タッククロスの使い方解説 👇
エアー設備がない場合は、タッククロスのみでホコリの除去を行ってください。
その場合、塗装面を1度拭き上げるだけでは綺麗にホコリを除去できないので、数回拭き上げてホコリを綺麗に除去してください。
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タッククロスを使用した塗装面と使用していない塗装面の比較
エアーダスターガンは使わず、タッククロスを使用した塗装面と使用していない塗装面を比較してみます‼
塗装物の真ん中にマスキングテープを貼り、左側のみタッククロスを使用し、クリアを塗装します。
タッククロスでしっかりホコリの除去を行った塗装面は、あまりゴミが目立ちません。
ホコリの除去を行っていない塗装面は、たくさんのゴミが付着しています。
白い小さな点のようなものがゴミです。
塗装前は、塗装面に付着したホコリがあまり目立たないのですが、塗装後は良く目立ちます。
タッククロスを使用してしっかりホコリの除去をすると、塗装の仕上がりが変わります‼
ホコリ除去を忘れた時の対処法
- 塗装を乾燥させて軽く研磨する
- シンナーで塗装を拭き取り、最初からやり直す
タッククロスを忘れた時の対処法は上記の2つがあります。
塗装を乾燥させて軽く研磨するやり方
👇 ホコリ除去を忘れた時の対処法 👇
シンナーで塗装を拭き取り、最初からやり直すやり方
旧塗膜が2液塗装(ウレタン塗装)の場合は、どちらの対処法を行っても構いません。
旧塗膜が1液塗装(ラッカー塗装)の場合、シンナーを使用すると旧塗膜まで溶けてしまうので、塗装を研磨する対処法で塗装をやり直しましょう‼
ホコリの除去作業を忘れたとしても、焦る必要はありません。
対処法さえ分かっていればやり直すことが出来ます!
👇 タッククロスはこちらから購入できます 👇
ガーソン(GERSON) タッククロス ブレンドプレップ #020008C 1枚 価格:231円 |
まとめ
今回は、塗装前のホコリ除去にとても役に立つ「タッククロス」を紹介しました。
特に、エアー設備が無い方にオススメです‼
塗装は、塗装前の下処理をどれだけ丁寧に行うかで仕上がりが変わります。
どれだけ塗装が上手でも下処理を適当に行っていると、塗装中に問題が発生したり、仕上がりが悪くなります。
塗装前のホコリ除去は簡単な作業ですが、とても大切な作業ですので丁寧に行うようにしましょう‼
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