スプレーガンに塗料を入れる時は必ずろ過しよう!

塗装解説

スプレーガンに塗料を入れる時、塗料をろ過していますか?

塗料は透明ではないので、少々ゴミや塗料の固まりが混入していても分かりません。
ゴミが入ったままの塗料をスプレーガンに入れ塗装を行うと、塗料と一緒にゴミが噴出され、塗装面にたくさんゴミが付着したり、ゴミの大きさによってはスプレーガンの詰まりの原因になってしまいます。

今回の記事では、「塗料の中にはどのくらいゴミが混入しているのか?」「何を使って塗料をろ過するのか?」などを分かりやすく解説していきます。

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塗料のろ過に使用する道具

先程も紹介しましたが、ゴミが入ったままの塗料をスプレーガンに入れ塗装を行うと、塗料と一緒にゴミが噴出され、塗装面にたくさんゴミが付着したり、ゴミの大きさによってはスプレーガンの詰まりの原因になってしまいます。

なので、スプレーガンに塗料を入れる時は、「ペイントストレーナー」や「吉野紙」という物を使って、塗料をろ過する必要があります‼

ペイントストレーナー

ストレーナーの画像

ペイントストレーナーとは、先端部分がナイロンメッシュ素材のろ過フィルターです。
スプレーガンのガンカップに乗せて塗料を注ぐだけで、塗料中のゴミを除去することが出来ます。

吉野紙

吉野紙の画像

吉野紙とは、繊維 (細かい糸状の物質) が集まって出来た 和紙 の事です。

素材が繊維なので、塗料中のゴミは除去出来ても、吉野紙自体の繊維がスプレーガンの中に入ってしまう可能性があります。
ペイントストレーナーより値段は安いですが、デメリットもあります‼

塗料の中にはどのくらいゴミが混入しているのか?

シルバー塗料

一見、ゴミなんて入っていない綺麗なシルバーに見えますが、ストレーナーを通してみると、

シルバーの塗料を通した後のストレーナー

小さなゴミや大きなゴミがたくさん入っています。
このゴミの大半は、缶の中で固まった塗料の固まりです。

ストレーナーの種類

塗料にはたくさんの種類があります。

  • ソリッド (単色)
  • メタリック (アルミを砕いた粉が入っている)
  • パール (雲母を砕いた粉が入っている)

塗料は、「樹脂」と呼ばれる半透明の液体に、「顔料」と呼ばれる水や溶剤に溶けない粉末を混ぜ合わせて出来ています。

簡単に説明すると、ソリッド (単色) は、樹脂に赤、青、黄などの色の粉末を混ぜ合わせた塗料。
メタリックとパールは、樹脂にアルミや雲母を砕いた粉が入っている
塗料です。

「アルミや雲母を砕いた粉が入っているメタリックやパールをストレーナーに通すと、メタリックやパールも除去されてしまうんじゃないの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。

ストレーナーには、ナイロンメッシュの目の細かさをサイズ分けしてあります。

日本ペイントのストレーナー1

たとえば、今回の記事で紹介する日本ペイントさんのストレーナーは、青色と赤色のストレーナーがあります。

日本ペイントのストレーナー2

上の画像のストレーナーを見比べてみると、左側のストレーナーは少し目が粗く、右側のストレーナーは目が細かいのが分かると思います。

使い分けとしては、ソリッド、パール は右側の目の細かいストレーナーを使用します。

メタリックは少し複雑で、使用するメタリックによってストレーナーを変える必要があります。
日本ペイントの塗料で例えると、メタリックには、極細目、細目、中目、荒目、大荒目、極荒目 などたくさんの種類が存在します。

極細目、細目、中目、荒目のメタリックを使用する場合は、目の細かい赤のストレーナーを使用します。
大荒目、極荒目のメタリックを使用する場合は、目の粗い青のストレーナーを使用します。

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ストレーナーの使い方

ストレーナーの使い方

ストレーナーの使い方はとても簡単で、ガンカップにストレーナーを乗せ、塗料を注ぐだけで塗料中のゴミを除去することが出来ます。

吉野紙の使い方

広げた吉野紙

吉野紙は、広げるととても大きいです。

吉野紙の使い方

1回の ろ過で吉野紙を1枚使うのはもったいないので、ハサミで半分にカットし、四つ折りの状態でガンカップに乗せ、真ん中にくぼみを作り、塗料を注ぎます。

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ストレーナーの代用品

「ストレーナーを買い忘れた」「塗装をしている時にストレーナーが無くなってしまった」という方のために、ストレーナーの代わりになるものを紹介します。

ストレーナーの代用品、排水口用の水切りネット

上の画像は、排水口用の水切りネットです。
水切りネットとは、排水口内に細かい食材の切れ端や食器に付着した汚れなどが入らないようにキャッチする網の事です。

水切りネットの使い方

水切りネットをストレーナーの代用品として使う場合は、水切りネットを2枚重ねてガンカップに被せて、塗料を注ぐだけです。

排水口用の水切りネットの中身

水切りネットは、ストレーナーに比べ網目の幅が少し広いです。
なので、1枚だと塗料中のゴミが除去できない可能性があるので、2枚重ねで使用すると良いと思います。

吉野紙と同じで、塗料中のゴミは除去出来ても、水切りネット自体の素材がスプレーガンの中に入ってしまう可能性があります。

まとめ

スプレーガンに塗料を入れる時は、ろ過することがとても大切になります。

ろ過していない塗料をスプレーガンに入れてしまうと、塗料と一緒にゴミが噴出され、塗装面にたくさん付着したり、スプレーガンの詰まりの原因になってしまいます。

少し値段は高いですが、確実に塗料中のゴミを除去出来るのは、ストレーナーです。
ストレーナーは、メーカーによってサイズ表記も違いますし、ナイロンメッシュの幅も違います。

吉野紙は、値段は安いですが、半分にカットして4つ折りにしないといけないので少し面倒です。
素材が繊維なので、塗料中のゴミは除去出来ても、吉野紙自体の繊維がスプレーガンの中に入ってしまう可能性があるので、確実に塗料中のゴミが除去できるとは限りません。

排水口用の水切りネットは、ストレーナーと吉野紙が無い時の代用品です。

塗料のろ過に使用する道具はどれでも構いません。
スプレーガンに塗料を入れる時にろ過をすることが大切なので、必ずろ過するようにしてください‼

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