リバースマスキングとは?仕組みや使い方を分かり解説!

マスキング

自動車の塗装をする時「リバースマスキング」という技法をよく使います。

リバースマスキングの「リバース」は折り返しという意味で、折り返しを作ることで塗装の段差を少なくすることが出来ます。

リバースマスキングには、マスキングテープで作るタイプとマスキングペーパーで作るタイプの2つがあり、それぞれ使用する場面が違います。

2種類のリバースマスキング

今回の記事では、「リバースマスキングとは何なのか?」「なぜリバースマスキングを行う必要があるのか?」「リバースマスキングの作り方」などを詳しく解説していこうと思います。

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リバースマスキングとは?

冒頭でも解説しましたが、リバースマスキングの「リバース」は折り返しという意味で、マスキングテープやマスキングペーパーで折り返しを作ることで塗装の段差を少なくすることが出来ます。

主に プラサフ の塗装や、塗装を角で切りたい時などに良く使用します。

👇 リバースマスキングをイラストで解説 👇

リバースマスキングをイラストで解説

👇 実際のリバースマスキングの画像 👇

実際のリバースマスキングの画像

なぜリバースマスキングを行う必要があるのか?

プラサフは通常の塗料より少し粘度が高く(ドロッとしている)、通常のマスキング作業では塗装した場所と塗装していない場所の境目に塗料の段が出来てしまいます。

この段を作らないためにリバースマスキングを行います!

👇 イラストで解説 👇

リバースマスキングの役割をイラストで解説

なぜ、プラサフの段は作らない方が良いのか?

通常のマスキングとリバースマスキングの比較

プラサフを塗装した場所は、塗装していない場所より塗膜が厚くなります。
(手で撫でると、盛り上がったようになります。)

プラサフを塗装した場所と塗装していない場所の境目の段を無くすために、研磨ペーパーと当て板を使って研磨をするのですが、プラサフ塗装の時点で段を作ってしまうと研磨作業が大変になります。

👇 イラストで解説 👇

プラサフ塗装後の研磨作業をイラストで解説

リバースマスキングの作り方

マスキングペーパー編

赤丸で囲った部分にサフェーサーを塗装するとします。
※赤丸より少し広めに足付け傷を入れています。

リバースマスキングのやり方

足付け傷の端くらいにマスキングペーパーを貼り、折り返します。
折り返した部分が塗装したい場所の上になるように調整したら、マスキングペーパーで作るリバースマスキングの完成です!

マスキングテープ編

マスキングテープでリバースマスキングを行う場合、折り返しのあるマスキングテープを作る必要があります。

👇 折り返しのあるマスキングテープの作り方を動画で紹介 👇

折り返しのあるマスキングテープの作り方

先程と同じで、赤丸で囲った部分にサフェーサーを塗装するとします。
※赤丸より少し広めに足付け傷を入れておきます。

左、マスキングペーパーのみ 右、マスキングペーパーに折り返しのあるマスキングテープを重ねて貼った状態

足付け傷の上にマスキングペーパーを貼り、先程作った折り返しのあるマスキングテープを重ねて貼ったら、マスキングテープで作るリバースマスキングの完成です!

折り返しのあるマスキングテープの重ね具合

折り返しを作ったテープは、マスキングテープに半分くらい被せて貼ります!

👇 塗装を角で切る時のリバースマスキング 👇

塗装を角で切る時のリバースマスキング

角にリバースマスキングを行って塗装した後は、角の塗装が滑らかな段になります。(塗装ミストが入り込んでザラザラしている状態。)

粗目のコンパウンドを使用して磨きを行うと、角の塗装がツルっとなり、どこで塗装を切ったのか分からなくなります。

まとめ

今回の記事の大切な内容をまとめると、

  1. 塗装の段差を少なくするために、リバースマスキングを行う。

  2. 塗装の時点で段を作ってしまうと、研磨作業が大変になります。

  3. 折り返しのあるマスキングテープは、利き手でテープを固定して、反対の手でテープを引っ張ると簡単に作ることができる。

リバースマスキングは覚えておくととても便利です。
サフェーサーを塗装する時や塗装を角で切りたい場合は、今回の記事で解説したことを参考にしてみてください👍

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